粋仙会:藤井龍仙の日記

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前原大臣のハブ空港発言の裏に潜むもの

前原流の問題提起発言は、なかなか面白いですね。
「次は何を言うんだろう?」と不謹慎な期待を抱いてしまいます。
前原大臣の発言に対して、
今までと同じ手法で、読者や視聴者が興味を満ちそうだと思う
言葉(場面)だけを報道する「揚げ足取り報道」をしてしまう、
メディアの知恵の無さも面白く見させてもらっています。
確かに、前原流の問題提起の方法には、
日本人が嫌う筋論的な発言が多いので、
発言自体が取り上げられていますけど、
問題提起の一つの手法だと思えば、
問題関係者をあぶりだすのには最適の方法だと思いますね。
わかりやすかったのは千葉県の森田知事ですね(笑)
本人は真剣だったんでしょうけど、
多分、前原さんの術中にはまってること間違いなしです。
そういう点では、なかなかナイスな
タレント振りを発揮したということでしょうか…
まぁ、いままで水面下で官僚さんがやっていた、
根回し花持たせを省略して表に出しただけなので、
脱官僚依存の手法の一つとしても有効なのかもしれません。
龍仙思うに、
この前原流の裏には、複数の思惑があるのではないかと…
一つは空港特別会計の改革
もう一つは経済、観光の活性化
さらに、JALの再建
どれが最終的な思惑かはわかりませんが、
どれが欠けても上手くないですよね…
空港特別会計の仕組みを、はしょって言うと、
高い着陸料を取って、
新しい空港を作って、
不採算空港の補填をするといった感じですかね。
離島の交通手段維持という観点からすると、
なかなか良くできた仕組みだと思うんですけど、
都道府県に1つずつ国際便が飛べる空港は要らんでしょうに???
というわけで、
離島以外の不採算の空港は規模を縮小して採算に乗せるか、
どうやっても採算が取れない空港からは国が撤退とすることで、
需要のある大都市圏の空港着陸料を下げて、
航空需要を刺激したいのでは…
着陸料が下がれば、
航空運賃も下がり、人や物が動きやすくなり、
経済効果、観光促進にもつながり、
自然とハブ化が可能になり、
JALの再建もできるのではというシナリオです。
経済産業界でNOという人はいないと思いますが、
この政策のデメリットを受けてしまうのは、
近隣住民と航路下の住民ですね。
いわゆる騒音問題!!
龍仙も8月にくしくも成田市であった書道講習会に参加をして
成田空港に近いホテルで、その騒音を体験しましたけど、
建物の中では差ほどではないんですけど、
外で聞くと、凄いです!!
思わず、空を見上げてしまいましたね…
ということで、
前原さんの真意は空港ハブ化ではなく、
JALの再建ではないかと…
タスクフォースに試し打ちを頼まれたのかもしれませんね。
いずれにしても、
成田空港と羽田空港をどうやってシームレスに結ぶかが、
成功の鍵ではないかと思いますね。
内際分離の原則などという安易な考えは、
さっさと捨てて、成田と羽田を融合させた航空網を考えたほうが、
よほど良いのでは…
ちなみに、千葉県知事の言う成田羽田間を
リニアで直結する構想は3兆円かかるそうです。
関西空港神戸空港も同じように考えて、
西のハブと東のハブ、
ハブから地方空港への航空網、
地方空港から主要都市への道路と鉄道網…
ん〜なんだか全て国土交通省管轄ですね。
またまた、ちなみにですけど、
昔の広島空港、今の広島西飛行場は、
JALの撤退対象ですけど、
撤退してしまうと、タダの広場になります。
一方で今の広島空港は
広島県の2つの都市圏広島市福山市
ちょうど中間にあって、
なんと、鉄道がないんです!!
山陽本線がゴルフ場の向こうに通っているのに、
なんで、空港への引込み線が無いんでしょうか?
ほんの2km向こうなのに…
直行リムジンバスか自家用車で高速道路を走るしかないんですよ。
おまけに内陸なので、霧がよく発生するんです。
時間的には搭乗手続きとか考えると、
広島東京間は新幹線とそんなに変わらないんですよね。
えらく話がそれましたけど、
今後の前原発言とメディアの報道の仕方には注目ですね。
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