粋仙会:藤井龍仙の日記

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電話もないので毎日展の作品を書いていたら、

息子は空手の審査で、
当分帰ってこないので、
一人静かに毎日展の作品でも書こうかと、
毛氈を敷いて、墨と筆を準備して、
紙を広げながら、
真っ白な大地に黒い汚れを
どう落としていこうかと考えながら、
書き始めたら、
「ピンポーン」…近くのおばちゃんでした。
「ピロリロピロリロ」…不動産屋からの電話でした。
「ブルブルブルブル」…今度深川教室に来られるという、
方からの電話。
書き始めるまで何事もなく、
静かだったのに、
なんで、書き始めると、
こうお邪魔さまが入るのか…
今回の毎日展は2×6に5行なので、
1枚書くのにかなりの時間と集中力を要するんです!!
なのに、なぜ???ということで、
2枚書いたらもう書く気がなくなりました。
字面に慣れてきたせいか脱字は随分減りましたが、
今度は活字行の読み戻りが発生!!
いろんなところに落とし穴がありますね。
当然のことながら、手本などと言うものはないので、
活字を見ながらそのときの筆に気持ちを託して、
書き進んでいくんですけど、
余り意図的なデフォルメを入れすぎると、
最後まで気持ちが続かず、
途中で気持ちが変わってしまったりするので、
できるだけ、筆にお願いするようにして、
書いています。
5行書きにも慣れてきたので、
今度は動き過ぎないように用心ですね。
こと、毎日展は動き過ぎは嫌われます。
字の大きさは半切に3行と同じくらいなので、
さほど難しくはないんですけど、
何せ字数は約3倍なので、
気力と体力と頭脳イメージの勝負ですよ。

昨年末くらいから感じてるんですけど、
ことさらに意図を表に出さなくても、
なんとなく龍仙風になるもんだなぁって…
師匠のように多彩で華麗な作品にはまだまだ届きませんけど、
2,3枚書けば、とりあえず、
そこそこの作品に仕上げられるようになりました。
一度字面に慣れるとやりすぎてしまい、
再度、ケバさを捨てていく段階のどこかで、
ん〜いいかも!!と言う作品ができるんですよね。
ということで、まだ途中ですけど、
こんな感じです。

実は、何もしなくても行を揺らしてしまう、
いいようなわるいような龍仙の癖を目立たなくするため、
行数を増やした上にいつもは折らない紙を5行に折って、
見えない罫線の中に書いてるんです。
今までのように2×6に3行で書くと、
好き放題に暴れてしまうので、
苦肉の策です(笑)
筆は粋仙会指定のオリジナル1260円の小さな羊毛筆です。
この筆、龍仙の監修で、
古城園さんに「粋仙」と名入れしてもらってる筆なんですよ。
自分が使いやすいように作ってもらったので、
意図とする線が上手く出てくれます。
今までに200本近く売れてる隠れたヒット商品です!!
龍仙の依頼で古城園さんに無理言って作ってもらったので、
皆さんの作品作りに役立ててもらえるとうれしいですね。
古城園さんに常時置いてありますので、
興味のある方は「粋仙下さい」と古城園さんに、
言ってくださいませ。

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