久しぶりに気持ち良い書作
<今日も1ポチおねがいです
右腕は未だしびれが取れてませんけど、
昨日の緑井教室では
新しくこられる方の対応と、
出品が佳境に入ってきた
書道芸術院展の作品制作をしました。
…
自宅なら材料も道具も全て揃ってるんですけど、
出先での作品制作は、
ある程度煮詰めてからでないと、
いらないものまで運ばなきゃならないわけで、
今回もある程度煮詰めて、
字面、表現方法などを確定させて、
作品制作に必要な道具を最小限にして、
臨みました。
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なんで、
わざわざ出先で書くのか?ってことですけど、
龍仙の作品制作においては
「非日常」がとても重要な要素なわけで、
いつもいる場所とは環境を変えて、
書くと、最終作品は出来ないまでも、
一皮剥けるヒントは十分発見できるわけで、
わざわざ、道具を抱えて
よそで書いてます。
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で、
昨日はどうかというと、
ありましたよ!!重要な落し物が!!
「垢抜ける」ことを忘れてました。
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龍仙自身も、
全国書道展の審査会員になり、
作品もそこそこ認めてもらっていると、
奢(おご)っている自分の存在に
改めて気付きました。
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なんで、気づいたかというと、
気持ちよく書いた
10点くらい書いた作品の中の、
とある範囲の余白が、
淡墨作品にも関わらず、
飛び抜けて白かったんですよ。
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ん〜わかりにくいとは思いますけど、
白いんですよ(笑)
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そんな基本的なことは、
もう自分にはレベルクリアできていると
思い込んでいた自分が
浅はかだったということですねぇ…
…
まだまだ上級レベルがあったということです。
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自分の中に、
自分が気づかない新しい自分がいたというか、
新たな能力を見出したというか、
天狗になっていた自分に気づいたというか、
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何年やっても、
こんな新しい自分に気づかされ、
それを偶然じゃなくなるまで
書き込んでいきたくなる
書道というエイリアンに、
感謝しつつも、
闘争心むき出しで挑んでます。
…
あ〜〜…
もしかすると、
腕のしびれがよかったのかもしれませんね(笑)
…
そうそう、
書道初心者の方々のために、
新しい自分に気づくためのヒントですけど、
博物館や美術館で
良いホンモノを見て
記憶することです。
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偶然出来たとしても、
それに、気づけるかどうかは
大変重要で
気づけなければ
次はなかなか来てくれません。
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書道を習っている方は、
それぞれの先生から色々と吸収出来るし、
気づかせてもくれますが、
そうでない人は
本物を見て記憶していくしかないですネェ…
…
あと、
理論から入らないことですかねぇ…
やってみてから考えても遅くはないですよ。
…
ちなみに、
新しいものをつくる芸術家の理論なんて、
多くの場合、
後付の屁理屈ですよ(笑)
…
多くのみなさんに理解してもらうためには
理論も必要なんですけど、
理論を組み立ながら、
「えぇ〜と…」と言いながら、
書作品を書いている作家は0人なわけで、
大事なのはイメージですよイメージ!!
…
そのイメージを
具現化するためには
技術論とか構成理論とかも
必要ですけど、
理論通りに作っても、
理論を超えることはできないわけで、
芸術家を標榜される方は、
いろんな理論をこえてナンボですよ(笑)
…
と、
偉そうなことを言ってますが、
実は、
自分に言い聞かせてます(苦笑)
…
本日の年賀状はこんな感じ