粋仙会:藤井龍仙の日記

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スミス君で宿墨作り

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昨日は特にすることもなく、
雨も適当に降ってくれて、
随分と過ごしやすくなったもんだと
思いつつ、
書道芸術院展の作品作りで、
貯め置きの宿墨を使うので、
補充の宿墨作りをしてました。

先月作った宿墨2本のうち、
1本(和墨)は腐墨にもならず、
成功した様子ですが、
もう1本(唐墨)の方は、
残念ながら、
世にもカグワシイじゃなく、
いかがわしい臭いとなり、
見事に腐墨の出来上がりです。

炭素は腐ってはいないので、
煤を沈殿させて、
膠が解けて腐ってしまった、
溶液部を3回ほど入れ替えて、
再度殺菌を強化して、
何とか、薄めれば使える臭いにまで、
もどすことができました。

気持ちですけど、
ウッディーな臭いのきつい香水を混ぜて、
再度養生中です。

水を入れ替える際に、
随分と煤も流れ出てしまいますが、
仕方ないですね。

墨が腐ると、
急ごしらえの宿墨にはなりますが、
臭いはいかんともしがたいです。

臭いを例えるのは難しいですけど、
あえて言えば、
犬うんちの発酵臭と
生ごみの乳酸発酵臭を混ぜた感じ!!
臭いです(笑)

ちなみに龍仙は墨を保管する時は、
ペットボトルを使ってます。
密閉できるし、
安上がりだし、
多めに墨が保管できるし、
なにより、
中身が見えるのが利点です。

沈殿の具合やら、
墨の粒子の具合が良く見えるので、
重宝してます。

100円ショップのダイソーを徘徊したり、
墨液を使い切った後のボトルを使ったりしましたけど、
安定するまでは、
ペットボトルが一番です。

ペットボトルの難点といえば、
注ぐ際に多少液ダレするところと
ほんの少し注ぐというのが、
難しいところですかねぇ…

てな、余計なウンチクはさておいて、
昨日はペットボトルに1.5本分ほど、
スミス君に磨ってもらいました。
スミス君は澄泥でゴリゴリ
龍仙君は久しぶりに水巌を出してスリスリ

おかげで、
両肩が少々筋肉痛(笑)

ということで、
今日は古城園教室のあと、
夜は緑井教室です。