粋仙会:藤井龍仙の日記

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淡墨の新製法は秘密だらけ


ちょっと前から
淡墨の新製法を試験中なんですけど、
ようやく、唐墨の製法は落ち着きました。

製法は社中秘中の秘なので、
ここには書けませんけど、
唐墨なら1週間で熟成完了
しかも腐りません。
むしろ、いい香りがします(笑)

長期保存で腐らないかどうかは
これからの経過観察ですけど、
理論的には随分と持つのではないかと
勝手に思ってます。

それから、
腐ってしまった墨液の
脱臭方法ももしかしたらうまくいくかもしれない方法を
見つけました。

鼻の曲がりそうなというか、
もげ落ちそうな匂いがするので、
これを脱臭するのは至難の業で、
なおかつ、墨として使えないといけないので、
あまり過激な薬品は使えません。

なので、分量を間違えると、
やや危険な方法になってしまうのですが、
ここ数日の実験で
臭気が落ちているので、
もしかしたら…ですです(笑)

あれこれ試している新製法ですけど、
唯一の難点といえば、
従来に方法に比べると原価が少し割高になることでしょうか…

安い原価を求めて
ひたすらネットのお散歩をするんですけど、
送料なども考えて、
数量によって注文するところを変えてます。

秘密ばかりでも面白くないでしょうから、
ヒントを一つだけ差し上げます。
「墨が服について汚れになると取れませんよねぇ…」
これがヒントです(笑)

ちなみに、
多少の薬品は使っていますが、
許可や届け出がいるようなものはありません。
ドラッグストアーとホームセンターで
すべて調達可能です。

今作っているのは淡墨の芯の部分なので、
滲みの部分との調和がとれるかどうか、
試し書きしてみたくて仕方ない今日この頃です。

このブレンドが完成したら、
なんちゃって古墨液の完成です(笑)
お江戸でも研究されている方がいらっしゃるようですが、
広島は独自の製法を確立します。