粋仙会:藤井龍仙の日記

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今日は朝から真面目です

今朝は畑の水やりもいつもより楽ちんで、
ささっと終わってしまい、
昨夜初収穫の枝豆(茶豆)をつまみながら、
今日の午前中はフリーなので、
何をしようかと、
思案しておりましたら、
2,3日前から試作している、
滲(にじ)みが2色になる溶墨が気になって、
お試しかねがね、
長野展の作品を書きました。

なんか、久しぶりに、
真面目に漢字作品を書きました。

なんというか、
毎日書道展でようやく会員になれたので、
今まで、受賞のために抑えていた自我が解放されて、
いろんなことをやってみたい病が、
重症レベルで発症してます(笑)

で、結果はというと、
なんだか、イイ感じです。

芯の強さがいまいちですけど、
にじみは文句なしです。

ブレンド墨を作ってから
1日以上置いているので、
恐らく、変質でにじみがなくなることは
無いと思います。

実はこの色滲み、
いろんな色材料を試して、
ようやく見つけた材料なんです。

いわゆる絵の具の類では、
1日もたたないうちに、
墨に吸着されて、
滲みがなくなります。

なので、
今までは溶墨をベースで、
新たに墨をすって、
その都度ブレンドして、
使ってました。

ただ、この方法だと、
滲みの色が限定されるので、
なんかほかの材料で、
にじみは出せないか?
滲みの塩梅をできるだけ長期に、
保存できないか?
を試して、
ようやくうまくいく方法と材料を見つけました。

今回は緑と黄の2色滲みと
赤と青の二色滲みを出すことに成功。
今のところ2日たっても安定して
にじみが出ることも確認しました。

溶墨の製法確立にも約2年を費やし、
色滲みの材料発見に約半年かかりました。
2年半をかけて、
ようやく新しい表現方法を手に入れた気がします。

書道に色は要らない!!
とおっしゃる向きもあろうかと思いますが、
旧来の書道も維持し発展させつつ、
次の新たな一分野や方法を開発していかないと、
芸術分野とは言えなくなります。

キンキラのお下劣な色というか、
光り具合というか、
既存の表現もありますが、
いかんせん、成金的で品がないじゃないですか。

どこから下品になるかの判断は
各自で随分と違うところでしょうけど、
龍仙なりの品の良い色滲みを
何とか追及していきたいですね。

今年は漢字作品の調子が良いのか、
ただ単に運が良いのか、
どちらかわかりませんけど、
長野も文部科学大臣賞目指して、
イッチョやらかしてみます。

今日はこの後、
古城園教室です。
外はかなり暑いので、
大人は欠席が多いかもしれませんね。