粋仙会:藤井龍仙の日記

過去ブログです。現在はhttps://suisenkai.com/?page_id=11です。

墨が寝てる?起きてる?

にほんブログ村 美術ブログ 書・書道へ<今日も1ポチおねがいです

今回のお題は
「墨の寝る起きる」です

なんじゃそりゃ?!
って感じですよね。
これは、表具やさんが時折使う表現です。

墨が起きてる=そのまま裏打ちしてもOK
墨が寝ている=そのまま裏打ちできない

これは膠が効いているかどうかを
例えた表現なんですけど、
文字の周囲の紙がよれてシワが寄っていれは、
起きていると表現し
文字の周囲がシワもなく平らな場合は、
寝ていると表現するんだそうです。

墨が寝ていると判断された時は、
にじみ止めの樹脂を容赦なく吹き付けてくれます(笑)
天然膠ならまだしも、
工業製品の樹脂ですから、
経年劣化の保証はありませんよ。

余談ですが、
書き手としては、
墨を寝かせるという表現は使いますが、
墨を立たせるという表現は使いませんネェ…
書き手が立たせるとしたら、
硯の鋒鋩でしょう。

淡墨シリーズの記事はこちらから
http://d.hatena.ne.jp/suisen-an/archive?word=%2A%5B%C3%B8%CB%CF%5D