粋仙会:藤井龍仙の日記

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固形墨じゃないとダメ?墨液じゃぁ無理かなぁ・・・

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今回のお題は
「固形墨か墨液か」です。

まずは結論から、
いかなる事情があろうとも、
淡墨に既製品墨液は禁物です。

このシリーズの「黄色いシミ」
のところでも詳しく書いていますが、
膠を長期間保存するため、
墨液にはいろんな薬剤が入っています。

膠べースで無い墨液には、
膠の代わりにも温度変体しない、
いわゆる樹脂がたくさん入っていて、
薄めても、まるでインクのように
均等に広がってくれます。
べたーっとした、にじみになるのは
このためです。

しっかりと、成分表示してある墨液なら、
使えるものもあるかもしれませんけど、
成分表示=企業秘密の公開
につながるわけで、
いまだ、墨液の成分表示を見たことはないです(笑)

固形墨を磨った液を販売している墨液だけは、
使える可能性は大きいです。
が、かなり高いですよ(笑)

実は龍仙実験中の墨液の一つです。
2009年物の古墨という呉竹の墨液は
腐りもせず、
ボトルの中でいい感じの宿墨になってます。
宿墨なのに香料の香りが残ってます。
防腐方法は内緒ですけど、
意外と簡単です。

淡墨シリーズの記事はこちらから
http://d.hatena.ne.jp/suisen-an/archive?word=%2A%5B%C3%B8%CB%CF%5D