やはり青墨?それとも茶墨?赤紫?
<今日も1ポチおねがいです
今回のお題は
「墨の色選択」です。
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墨の色系統を表現するのに、
青系、赤紫系、茶系、黒系などを
良く聞きます。
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一方で原料でも分類もありますが、
これはまだ別のお題のところに譲るとして、
ここでは色に特化します。
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淡墨で美しいと感じるのは、
まず青系です。
青といっても、
絵の具のような真っ青ではなく、
薄いブルーグレーですね。
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その対極にあるのが
茶系です。
薄く使うと温かみのある落ち着いた雰囲気が出せます。
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茶と青の中間が赤紫系です。
茶と青を混ぜただけ?かというと
そうではなく、
青>赤紫>茶と粒子の大きさによって、
見える反射光が変わってくるんだそうです。
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なんとも不思議ですが、
モルフォ蝶の様にある特定の波長を反射しないことでも、
色は見えるわけですから、
墨のような小さな粒子なら、
光の特定波長が遮られると考えるほうが
自然といえば自然です。
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ここで、
よく勘違いしているウンチクを一つ、
青墨=松煙墨、茶墨=油煙墨
だと思っていませんか?
答えは半分正解です。
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青墨に松煙墨が多いのは確かです。
茶墨に油煙墨が多いのも確かです。
しかし、
松煙に茶系がないかといえばそうではなく、
油煙に青墨がないかといえばそうでもありません。
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色目は墨の粒子の大きさでほぼ決まるため、
原料=色ではないのです。
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ここで、
淡墨作品のおすすめですが、
粒子が大きく真になりやすいことを考えると、
ここはやはり青墨です。
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ちなみに、
最近の青墨にはほとんど藍の染料が入っています。
なので、まっさらの羊毛筆は、
きれいな青に染まってくれます(笑)
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藍は空気に触れて
酸化して青を発色するので、
アルカリ性の水や
酸化防止剤の入った墨液などは禁物です。
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淡墨シリーズの記事はこちらから
http://d.hatena.ne.jp/suisen-an/archive?word=%2A%5B%C3%B8%CB%CF%5D